クラムシュ

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クラムシュ(Kramsch)が勤務校にやってきました。講演はsymbolic competence(このことばどうやって訳したらよいのかでしょうか?「シンボル能力」でしょうか。とりあえず英語をそのまま使います)について…. symbolic competenceについては彼女の『The Multilingial Subject』という本に書いてあるので、詳細は割愛しますが、以前の「第3の場所」という概念が固定的に響くということを考慮して、彼女が作った概念です。

講演を聴いていていくつか考えたこと、感想を(どちらかというと自分用に)メモしたいと思います。

1. この能力は個人の中に存在するのか、交渉する中に現れてくるのか….まあ、どちらもだと思いますが、そうなった場合、どう育成して行くのがよいのか。やはり、実際のコミュニケーションの体験とその成功談、失敗談をクラスに持ち寄り、シェアし、それを踏まえて、また次の体験をするということではないかと思います。(このようなことはドーアさんとのブログの論文にも書きました)

2. こういう能力は測るのは難しいと思いますが、測れないからといって育成しなくてもいいということにはならないと思います。ただ、教師の力量が問われますね。このステップを踏めば取り込めるという類いのものではなく、教師の人間そのものが問われることにもなると思います。クラムシュも言っていましたが、学習者の何気ない発話の中にこの能力育成のきっかけをどう見逃さずにうまくつかむか、それにかかっているような気がします。

3. ただ、クラムシュの例はほとんどどうしてsymbolic competenceがどうして大切か、それがないとどういうミスコミュニケーションが起こるかという例で(それも欧米はこう、中国はこう、といったようにかなりステレオタイプ的なものが多くてちょっとビックリしました)、どうsymbolic competenceを育成していくか、どのような状況でこの能力育成のきっかけあるのか、どのような活動をするとそのようなきっかけが生まれやすいかというものではありませんでした。1と重複しますが、そういう例をたくさん示すことで、教師もどのようにsymbolic competenceを育成して行ったらよいのかということがピンとくると思うので、そういう例を(別にクラムシュが示さなくてもいいと思いますが)もっと提示してもらえたらいいなと思いました。

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この記事へのコメント

myrika
2012年11月22日 18:18
Symbolic competenceの内容を日本語で書いてくれているところはないかな~と検索していたところ、佐藤さんのこの記事が!でもやはり本を読めということですかー。(でも、難しいです!)第三の場所、異文化対応能力というものとは違うものなのでしょうか・・・。(しば)

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